平成26年6月21日世界遺産に登録された富岡製糸場のすぐ近くにあるお店です。
　観光ガイドで知った店ですが、当時から製糸場で働く女工さんたちが通ったお店と聞きました。

　店の構えは、素晴らしいですね～
　すっかり剥げてしまった看板、錆びたトタンや欠けたタイル…
　宣伝のポスターや幟など、個人的には不要なのですが、それでも昭和の雰囲気がプンプン漂います。

　コンクリートの土間に白いタイルのカウンター。当時は相当お洒落に感じたでしょうね～
　茶色にすすけた木製のメニューや、今では珍しくなったテーブルとパイプ椅子。
　このようなテーブルセットは数十年前に我が家でも使っていたタイプです（懐）

　一番人気らしい「中華そば」を注文すると、「昔ながらの中華そばね？」と確認されましたが

　「今風の…」とかもあったんでしょうかね（笑）

　訪問は、既にお昼時間も過ぎていましたので、空いていましたが、
　観光らしい客が1組と、腰の曲がったおばあさんが一人で冷やし中華かな？食べていました。

　完成しました。

　これぞ中華そば、昔ながらです。

　醤油の色がたまらなく食欲をそそります。

　スープは動物系主体で魚介系はあまり感じません。

　シンプルな、ほっとする味です。
　ラーメンだけでなく、店その物、雰囲気まで含めて本当の「昔ながらの中華そば」です。
　値段も観光地価格ではなく、地元の食堂の値段と変わりませんしむしろ安いくらいです。

　食事の他に甘味類も充実しており、当時は喫茶部門も繁盛していたらしいです。

　写真にとってくれば良かったといまさらながら後悔しています。