気仙沼と言えば、季節柄にも秋刀魚が有名ですが、その気仙沼を代表する秋刀魚をラーメンに使った
　珍しいラーメンがありました。（気仙沼ガイドマップで発見！）

　「気仙沼らぁめん団」という組織があり、5店舗の加盟店で組織しているらしく、ガイドブックをみると、
　ラーメン界のカリスマ「ちばき屋」さんのプロデュースのもとで完成したラーメンとの事です。
　これは期待感が高まりますね。

　自分が尋ねたお店は「まるき食堂」さんです。

　港にある海鮮市場「海の市」から信号二つくらいの近くにありました。

　今回は偵察目的の散歩がてらの訪問でしたが、店を除くとお客が1名のみ。

　普通は敬遠する場面ですが、気が付くと暖簾をくぐっておりました（笑）

　店内に置いてあった名刺には、創業1955年とありますので、店は新しいですが、なかなかの老舗のようです。

　店頭には秋刀魚のイラストと気仙沼らぁめんという黄色い幟がはためいており、「気仙沼らぁめん団」であることが
　一目でわかります。

　お店は小上がりとテーブル席が4卓程の落ち着く規模の店内です。

　気仙沼は秋刀魚も有名ですが、高級路線のラーメンと言えば「ふかひれラーメン」も気仙沼の名物です。

　まるき屋さんにも勿論ありましたが、まずは、秋刀魚節を使った、気仙沼らぁめんを頂く事にしました。

　気仙沼らぁめんの完成です。
　味は醤油と塩の二種類ありますが、これは説明するまでも無く分かりますね。

　ご覧ください。とても綺麗なラーメンで感動しました。トッピングの丁寧さも伝わります。

　半熟玉子の黄身の色鮮やかさとカイワレの緑色、板海苔の上に乗ったサンマ粉、
　そしてチャーシューは炙ってひと手間かけた一品です。素晴らしいですね。

　澄んだスープから頂きました。これは誰でもわかるほどの、秋刀魚の出汁が効いています！

　流石はらぁめん団各店が日々研鑽に努めているだけの事がありますね。

　麺は細縮れで上品なスープを良く絡んでくれます。茹で加減は上々、食感はつるつるプッチンタイプです。

　トッピングは全て高レベルですが、厚めにカットされたチャーシューは炙った事でジューシーさと
　香ばしさが増して最高に美味かったですね。

　それから特筆すべき事はサンマ粉です。
　魚粉と言えばそれまでですが、秋刀魚特有の脂っこい味と言うか…ノーマルでも十分美味しいのですが、
　その粉を溶かして味わうとまさに秋刀魚ワールドです。

　勘定の際、女将さんに尋ねたところ、出汁は気仙沼の秋刀魚節から取り、秋刀魚の香油を使っているらしいです。
　サンマ粉は頭と腹わたを取って、電子レンジを駆使し作ったらしいです。

　秋刀魚は好きですが、あらためて秋刀魚を見直してしまいました（笑）

　現在加盟店は現在５店舗しかないようですが、機会ありましたら、是非、気仙沼らぁめん味わってみてください。
　黄色い幟が目印です。