■秋田県 羽後町 西馬音内
■そば屋 彦三(ひこさ) ■かき揚げそば


 日本三大盆踊りの西馬音内の地区を訪問してみました。

 今回、羽後町には2度目となりますが、前回訪問した際、昔のままの街並みが残っていたり、
 歴史を感じる雰囲気が印象に残り今回思いきって尋ねました。
 
 盆踊りの資料館も興味のひとつですが、羽後町は昔からそば屋さんが多いところで
 冷やかけそばの発祥の地でもあります。
 新蕎麦も出回っただろうと言う事で、美味しい蕎麦も堪能するため遠征してきました。

 ルートは、国道13号から高速道路も利用すると自宅から2時間ほどで着きました。


 写真にはありませんが、町の中心部にある西馬音内盆踊り会館を訪ねてみました。
 図書館と併設されている立派な建物でした。
 入館料は無料でしたが、毎月行われる盆踊りのステージを見るには1,000円の入場料が必要のようです。

 会館内は盆踊りの衣装やミニチュア人形、ビデオでの踊りなどを見る事が出来ます。
 詳細は→こちら


 さて、お昼ですが盆踊会館で頂いたパンフレットに、西馬音内そばマップがありました。

 6店舗紹介されておりましたが、その中で狙いを付けていたお店がこちらの「彦三」です。

 11時半の開店時間にまだ間があるので、町内を探索後そろそろかと尋ねると、お店が見当たりません。

 町内をぐるぐる回った挙句、写真に写っていた建物をようやく発見。
 しかし暖簾も無いし…

 半信半疑で裏の駐車場へ車を停めると、窓越しに製麺機が見えましたので「彦三」に間違いないようです。

 玄関には、表札はありますが、そば屋さんと分かるものは一切ありません。

 後から知ったのですが、看板、暖簾のないお店で有名らしいです。

 
 恐る恐る玄関に入ると、造りは豪華ですが民家の造りです。

 黙って上がっていいものか躊躇していると、お店の人が声を掛けてくれたので安心しましたが、

 何処の部屋へ行けばいいのかも分かりません。

 入って右手の仏間にお客がいましたのでそちらへ…
 大小さまざまな座卓が4卓ほどありましたが、全部埋まっていましたので相席させて頂きました。

 客席は他にもあるようで、二階席にも案内しているようです。



 注文ですが、本来は西馬音内の蕎麦と言えば「冷やがけ」が定番なのでしょうが、
 この日は小雪ちらつく寒い日でしたので、温かいかき揚げそばに決定。

 お店の人に「盛り」を確認され…思わず、「じゃ大盛りで」と頼んでしまいました(笑) 
 周りでは様々な物を食べているようですが、皿のような器で食べているのが、冷がけ系のようです。

 ※冷やし系の大盛りは100円増しですが、温麺系は150円増しとなります。


 店にあった蕎麦の本を見ると、彦三さんが掲載されていました。

 こちらのお店は、自家栽培、自家製粉、自家製麺している正に地産地消の店のようです。

 
 配膳の前に鮮やかな紫色の薬味が運ばれました。
 辛味大根という事ですが、これ程鮮やかな物は見た事無いですよね。

 とても不思議な薬味ですね。



 かき揚げそば、やっと運ばれました(700円+150円)

 なるほど〜緑色したかき揚げの正体は春菊だったんですね。小さな海老も入っているようです。

 
 かき揚げが丼に蓋をするように乗せられています。

 特に、大盛りのかき揚げ蕎麦は丼の直径も大きいので圧巻です!

 菊系の香りのある野菜は好きなので、サクッと揚がったかき揚げは、最高に美味しかったですね〜

 今度自宅でも試してみたいくらいです♪

 
 

 
 そして蕎麦ですが、かき揚げを箸で持ち上げてみると、天ぷらの下から綺麗な蕎麦が見えました。

 食べやすそうな太さの蕎麦で白い更科系と、色の濃い田舎そばの中間ぐらいの色で、
 蕎麦の長さもあって喉越しの良い麺です。

 蕎麦粉の調合は紹介してあった本には2×8蕎麦との事です。

 
 温麺でも、蕎麦のコシも十分あり、風味も最高です。

 後半に、例の紫色の辛味大根を入れて味わってみますと、特段、辛くは感じませんでしたが、
 大根の爽やかな風味が加わります。
 隣のお父さんは、小鉢全部投入していました(驚)

 この辛味大根は、きっと冷かけにはぴったりな薬味なのかなと…感じます。

 いつ行けるか分かりませんが、今度、西馬音内に行った時は絶対「冷がけ」を頂いてみたいですね。

 

そば屋 彦三
所在地 [地図] 秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字中町51
電話番号 0183-62-1520
営業時間 11:30〜蕎麦が無くなるまで
定休日 水曜日(農繁期は不定休)
駐車場 あり
お勧め 冷やがけそば・
URL  −
HPデータ 2012/12


戻る