■岩手県平泉町
■泉そば屋 ■泉そば他


 世界遺産に登録され、ますます活気を満ちた平泉町です。

 こんな寒い季節に訪れる人なんているんだろうかと思いましたが、いるもんですね〜

 しかも若い方々の多い事に驚きました。


 さて、お店は平泉駅前の十字路にあります。

 駅側にも新しいお店がありますが、泉屋さんは
 老舗らしいオーラを発していますので直ぐに分かると思います。

 マイカーでの訪問の場合は、店の裏手に専用駐車場があります。

 裏手に車を停めさせてもらい、裏玄関もあるようですが、やはり入店は正面から伺いたいものです。
 

 表に向う路地を歩いて行くと、「にゃお〜」可愛らしい猫が挨拶してくれました。

 写真をとっていたら、裏からもう一匹顔を出しました。
 このような情景は、自分的にとても癒されます。

 


 こちらが正面からの泉そば屋さんです。
 雰囲気のある佇まいですよね〜
 ガラス越しに店主の口上は予約をという看板がありました。

 面白そうなお店のようですね。

 入店すると、店内は昔ながらの蕎麦さんその物です。
 いたる所に世界遺産平泉の宣伝ポスターや有名人の色紙などなど展示され
 ちょっとした資料館のような雰囲気さえあります。
 客席数は4人掛けのテーブルが6卓と、座敷もあるようです。

 


 メニューを拝見。
 「新蕎麦」との貼紙もありましたので「板蕎麦でも」と思ったのですが(ざるそばは有りました)
 温かい蕎麦がメインのようでしたので、天ぷらそばをオーダー。
 連れは名物の「泉そば定食」を注文。

 暫くすると突然店主がお神酒を持参して現れて、盃にお神酒を振る舞ってくれます。
 予約をしていませんでしたが、そば定食を注文するとサービスで店主の口上のサービスがあるようです。
 こんな蕎麦屋さんは前代未聞です。
 
 そして、閉じてあったふすまを開け放つと奥には床の間に神棚を祭ってあり、
 そこには義経堂のミニチュア?
 と古い立派な掛け軸が飾って有りました。
 「泉屋」の屋号の由来や、そば料理の食べ方などいろいろ説明していただきましたが
 覚えきれませんでした(汗


 さて、自分の頼んだ蕎麦はこちら「天ぷらそば」と「お稲荷さん」です。
 天王らは、かき揚げでもなく、たぬきの塊みたいな天ぷらです。
 丁度、神田籔そばの天ぷらと似ているかもしれません。

 しみじみと眺めると器が良いですね〜
 本物の漆塗りの椀を使っていました。

 蕎麦は平打ちの黒い蕎麦で田舎そばの部類でしょうか…。
 幅広ですが薄いので喉越しはなかなか良かったです。

 天ぷらは、半分ほど汁が浸っていましたが、サクッとした食感は驚きでした。
 たぬきの合体した天ぷらはやがて汁を十分吸収すると、とろとろの物体に変化し
 蕎麦に天ぷらの旨みが絡まって、美味しさ全開になります。
 美味いです!

 あっという間に完食でした。
 値段もお手頃な之ですが、もう少しボリュームが欲しいなと感じたところでした。
 気付きませんでしたが、大盛りの設定も有ったんでしょうかね〜?

 店主はとにかくサービス精神旺盛な方でした。
 帰りには駐車所まで追いかけてきて交通安全のカードまで頂きました。
 
 平泉のパンフレットで見ると蕎麦屋さんも沢山あるようですが、
 駅前の老舗で歴史の口上を聞きながら蕎麦を食べるのも乙なものですよ
 。


泉そば屋
所在地 [地図] 岩手県西磐井郡郡平泉町平泉字泉屋75
電話番号 0191-46-2038
営業時間 9:00〜17:00
定休日 水曜日
駐車場 あり
お勧め 泉そば定食
URL  −
HPデータ 2013/12


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