◆東京都千代田区
◆神田籔そば ◆天ぷらそば(1800円)

 上司の案内で、籔そばの総本山的な「神田籔そば」へ伺いました。

 店までのルートはいろいろあると思いますが、この日はJR神田駅から歩いて向かいました。
 ビルの合間を縫って歩いて行くと、電柱に「籔そば」の案内があります。
 駅からゆっくり歩いて5,6分ってところでしょうかね。
 靖国通りを横断して九段下方向へ、直ぐの銀行から路地へ…
 
 店から人があふれているのが見えます。あ〜ここですか?!
 と看板を見ると違った店でした(笑)
 よくよく見ると、立ち食いの店のようです。
 しかし超老舗のすぐ近くで立ち食いそば屋さんとはなかなかのチャレンジャーですよね。

 老舗も興味ありますが、こんな大衆蕎麦やさんも好きなんですが。。(笑)


りそな銀行から脇道に入ります りそな銀行から路地に入ると、直ぐのY字路を右方向へ向かいます
じつは、このような庶民的なそば屋さんも大好きです!

 六文そばを通り過ぎるとお目当ての神田籔そばがありました。

 神田のど真ん中で庭付きの平屋建てなんて老舗のなせる技ですね。そこだけ異次元のようです。
 板塀で囲まれた昔のままの造りの店は風格があります。
 蕎麦屋というより料亭のようです。

 「いらっしゃイィィィィ〜」みたいな独特なイントネーションの店員さんに迎えられて店内へ案内されました。
 ちょっと緊張の瞬間です。


 店に入ると直ぐにテーブル席があり左奥が小上がり席になります。
 店内の雰囲気も歴史を感じさせるものですが、それ程敷居は高くありません。

 座敷に上がらせて頂きました。

 綺麗に磨かれた硝子からは庭の綺麗な植木の新緑が目に優しく映ります。


 上司のお勧めで天ぷら蕎麦をお願いしました。
 話ではかき揚げの天ぷらが有名らしいです。が、注文後にメニューを見て驚きでした。

 天ぷらそばが1800円もするんですね〜成程、これは老舗価格ですね。

 しかし、せいろうそばや、かけそばは700円という庶民的価格メニューもあるようです。

 時折聞こえてくる店員さんの厨房へのオーダーはまるで、百人一首を読んでいるような感じです。
 なかなか面白いですね。


 かき揚げは時間がかかるとのことでしたが、直ぐに運ばれました。

 小ぶりな器にミツバと柚子が添えられネギは別皿に出されます。
 写真では分かりにくいかと思いますが、天ぷらが分厚くて驚きます。

 逆に蕎麦は正直これしかないの?というくらいに少量です。

 流石は老舗の蕎麦は上品ですね(笑)


 緑色した蕎麦は、茶蕎麦だろうかと思いましたが、どうやら違うようで、
 創業者の七兵衛さんが、そばもやしの青汁を打ち込んで清涼感と新そばの青みを出そうと工夫したものらしいです。

 そば本来の味を楽しむのであれば、せいろうで味わうべきだったでしょうが、
 充分蕎麦の香りもして美味しいと思いました。ただやはり量だけが…(笑)


 「天たね」は単品で1400円もするようですが、食べた事のない、かき揚げでした。

 芝海老かき揚げは高温の濃口胡麻油で揚げられており(HPよりの情報)
 表面はカリッとして、汁に浸して食べると丁度よい感じです。

 具材の芝海老は、しっかり火が通っているせいか、意外と歯ごたえ感があり
 噛むほどに海老の旨みが口の中で広がります。

 そして三つ葉と柚子が、さり気無く香り、高級感と上品さを感じさせます。
 最後の締めは、蕎麦湯で汁の味を楽しみます。


 全国には「やぶ」を名乗るそば屋がたくさんありますが、藪蕎麦御三家と言われている店があるそうです。

 因みにその御三家とは
 
 ◆神田やぶそば
  東京都千代田区神田淡路町2−10
  電話 03−3251−0287
  堀田七兵衛氏が明治13年に「かんだ藪蕎麦」を開業


 ◆並木藪蕎麦
  東京都台東区雷門2−11−9
  電話 03−3841−1340
  「堀田七兵衛」の三男の「勝三さん」が大正2年(1913)に浅草並木町に出店


 ◆池之端藪蕎麦
  東京都文京区湯島3−44−7
  電話 03−3831−8977

  「勝三さん」の次男の「鶴雄さん」が出店したものです。

  
  今回は「江戸の蕎麦」を味わい、しみじみ蕎麦の良さを再認識しました。

  ラーメンもいいけど蕎麦はまた別格ですね。


神田籔蕎麦
所在地 [地図] 東京都千代田区神田淡路町2−10
電話番号 03−3251−0287
営業時間 11:30〜20:00(LO19:30)
定休日 HPに記載
駐車場
お勧め 天ぷらそば
URL http://www.yabusoba.net/
HPデータ 2011/05


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